虫歯で痛み止めが効かない原因とは?応急処置やNG行動も解説
虫歯の痛みが強く痛み止めを飲んでも効かないと感じたら、虫歯の進行や炎症が深刻化している可能性があります。
「虫歯というと今すぐ治療の必要はない」と感じがちですが放置すると痛みが増し、睡眠の妨げや全身の健康リスク、さらには抜歯に至ることも。
痛み止めが効かないほど痛い場合は、我慢せずに早めに歯科医院を受診することが大切です。

院長
今回は、虫歯で痛み止めが効かない原因や、すぐにできる応急処置・NG行動まで詳しく解説します。
虫歯で痛み止めが効かない原因3選

虫歯の痛みがとても強いとき「痛み止めを飲めば何とかなるだろう」と思う方も多いですが、実際には薬が効かないケースがあります。
虫歯が進行して痛み止めが効かないのは、単に「薬が弱いから」ではなく、内部で強い炎症や感染が起きている可能性があります。
とくに、歯の根っこや神経にまで影響が及ぶと、市販の鎮痛剤だけでは抑えられなくなります。
また、虫歯以外の歯周病などが隠れている場合もあり、原因によって治療法は大きく異なります。
ここでは、痛み止めが効かない「痛みの代表的な3つの原因」を解説します。
①歯の根っこに膿がたまっている
虫歯が進行して細菌が歯の神経や根の奥にまで入り込むと、膿がたまりやすくなります。
歯の根に膿ができる「根尖性歯周炎」と呼ばれる状態になると、強い圧迫感やズキズキする痛みが続き、痛み止めを飲んでも症状が改善しません。
痛みが効かないほど炎症が局所的に広がってしまい、薬の鎮痛効果だけでは抑えきれないためです。
膿がたまった状態を放置すると顎の骨や周囲の組織にも炎症が広がり、顔の腫れや発熱を引き起こす危険があります。
根管治療や切開排膿などの歯科的処置が必要になるため、すぐに歯科医院での診察を受けることが大切です。
②虫歯の進行が神経まで進んでしまった
虫歯が象牙質を越えて歯の神経(歯髄)まで進んだ状態では、非常に強い痛みが起こります。
虫歯菌が神経を直接刺激して炎症を起こすためで、一般的な鎮痛薬では十分に効きません。
この段階になると慢性的に痛みを感じたり、夜眠れないほどの刺すような痛みが現れることがあります。
放置すると神経が壊死し、膿が広がることでさらに痛みや腫れが悪化してしまいます。
夜眠れないほど痛む場合は根管治療によって神経を取り除く処置が必要になることが多く、治療期間も長引きやすくなるので注意が必要です。
③虫歯以外にも歯周病などの病気で炎症している
歯の痛みは必ずしも虫歯が原因とは限りません。
歯ぐきに炎症が起きる歯周病や、親知らず周囲の炎症(智歯周囲炎)などでも強い痛みが起こります。
こうしたケースでは痛み止めを飲んでも効果が薄く、腫れや出血をともなうことが多いのが特徴です。
とくに、歯周病が進んでいると歯を支える骨まで細菌感染が広がり、歯のぐらつきや強烈な違和感を引き起こすこともあります。
また、顎関節や副鼻腔炎の影響で歯の痛みが出る場合もあり、自己判断では原因を特定できません。
痛みが続くときは歯科医師による正確な診断を受け、適切な治療を受けることが大切です。
痛み止めが効かないときにすぐできる応急処置

虫歯の痛みが我慢できないのに薬が効かないとき、自宅ですぐ実践できる応急処置があります。
完全に痛みが治まるわけではありませんが、炎症や刺激をやわらげることで一時的にラクになる効果が期待できます。
ここで紹介する方法はいずれもすぐにできる対処法なので、歯科医院を受診するまでの時間稼ぎとして試してみましょう。
①痛む部分を頬の上から冷やす
歯の痛みは炎症によって血流が増えて神経が圧迫されることで強くなるため、患部周辺を冷やして血流を抑えると痛みが和らぐことがあります。
使い方は、保冷剤や氷をタオルで包み、痛い歯のある頬の外側から10〜15分ほど当てるだけです。
直接歯に当てるとしみることがあるため、外側から冷やすことがポイントです。
冷却は一時的な処置であり、長時間当て続けないよう注意してください。
痛みが和らぐ時間を作れれば、歯科医院に行くまでの辛さを少し減らすことができます。
②歯磨きで歯の汚れや食べかすを取る
痛みのある部分に食べかすや歯垢が残っていると、細菌が増殖して炎症を悪化させる可能性があります。
柔らかめの歯ブラシを使ってやさしく磨き、特に虫歯周辺を清潔に保つことが効果的です。
うがいで食べかすを流すだけでも違いが出る場合があります。
強く磨くと歯や歯ぐきを傷つけてしまうため、力を入れすぎず丁寧に行いましょう。
口腔内を清潔にしておくことで、痛みが強まるのを防ぎやすくなります。
③なるべく早く歯科医院を受診する
痛み止めが効かないほどの虫歯は、すでに自己処置だけでは改善できない状態です。
応急処置で一時的にしのげても、原因を取り除かなければ症状は繰り返されてしまいます。
歯科医院ではレントゲン撮影や歯の神経の状態を調べ、根本的な治療をしてもらえます。
「忙しくて行けない」と我慢すると、さらに治療が大がかりになり、費用や期間も増えてしまうことも。
できるだけ早く歯科医院に行くことが、もっとも確実で安心な対処法です。
虫歯で痛み止めが効かないときのNG行動

強い痛みに耐えていると、つい誤った方法でごまかそうとする人も少なくありません。
しかし、間違った対処はかえって症状を悪化させ、取り返しのつかない結果につながることも。
以下の行動は一時的に楽になったように見えても、長期的にみると危険なリスクがあるので、避けるようにしましょう。
- 飲酒や喫煙で歯を刺激する
- 激しい運動・入浴など血行を促進すること
- 強い刺激を与えること
①飲酒や喫煙で歯を刺激する
アルコールには血管を広げる作用があり、歯の炎症が強まって痛みが増す恐れがあります。
喫煙も口腔内の血流を悪化させ、治癒を遅らせる原因となります。
飲酒や喫煙で一瞬気をそらすことができたとしても、歯や歯ぐきへのダメージが積み重なり状態を悪化させるだけです。
とくに、治療が必要な状況では逆効果になるため、飲酒・喫煙は控えましょう。
②激しい運動・入浴など血行を促進すること
運動や熱いお風呂は血流を急激に促進し、炎症部分の腫れや痛みをさらに悪化させる要因となります。
「気を紛らわせよう」と思って体を動かすことが、かえって痛みを強める結果になるのです。
痛みが治まらないときは安静を心がけ、体を休めることを優先しましょう。
③強い刺激を与えること
痛い部分を舌や指でいじったり、硬い食べ物を噛んだりすると、余計に神経が刺激されて痛みが強まります。無意識に歯を押さえる行動も逆効果です。刺激を避け、患部をできるだけ安静にすることが重要です。
虫歯で痛み止めが効かないときに放置するリスク

虫歯による痛みが強く、薬を飲んでも効かない状態はすでに進行が進んでいるサインです。
「そのうち落ち着くだろう」と放置してしまうと、痛みが増して眠れなくなるだけでなく、全身の健康にまで悪影響を及ぼす危険もあります。
さらに、最悪の場合は抜歯で歯を失ってしまう可能性もあるため、我慢せず早めの受診が大切です。
①痛みが強くなって寝れなくなる
虫歯の痛みは進行するほど神経が刺激されやすく、ズキズキと脈打つように強まる傾向があります。
とくに夜になると血流が増えることで痛みが激しくなり、眠れない状態に陥りやすいのです。
寝不足が続くと免疫力の低下や体調不良にもつながり、日常生活に大きな支障をきたします。
痛み止めが効かなくなった時点で放置しても自然に治癒することはなく、むしろ症状は悪化する一方です。
一晩中眠れずに苦しむほどの状態にならないためにも、できるだけ早く歯科医院で適切な治療を受けることが必要です。
②脳梗塞・心筋梗塞などの病気リスクが上がる
虫歯を放置すると歯の中や歯ぐき周辺に細菌が繁殖し、その細菌が血液に入り込むリスクが高まります。
血流に乗って全身に広がった細菌は、心臓や脳の血管で炎症を引き起こし、結果として心筋梗塞や脳梗塞といった重大な病気につながる可能性があると報告されています。
口の中の小さな虫歯が、全身の命にかかわるリスクへと発展するのは想像以上に怖いことです。
また、持病がある方にとっては特に大きな負担となるため注意が必要です。
痛み止めが効かないほどの虫歯はすでに細菌の活動が強まっている可能性が高いので、軽視せず専門的な治療を受けることが、自分の体全体を守る第一歩といえます。
③抜歯をしなければいけなくなる
虫歯を長期間放置し、神経が壊死したり骨にまで感染が広がったりすると、最終的に歯を残せなくなることがあります。
治療法としては抜歯しか選べなくなり、歯を失うことは噛む力や見た目にも大きな影響を与えます。
その後は入れ歯やインプラントといった追加治療が必要になり、費用や時間の負担も増えてしまいます。
歯は一度失えば二度と元には戻らないので、早めの治療が何よりの予防となります。
虫歯で痛み止めが効かないときは早急に歯科医院を受診!
「痛み止めが効かないくらいの虫歯」は、すでに深刻な段階に進んでいるサインです。
応急処置で一時的に和らげることはできても、原因を解消するには専門的な歯科治療が欠かせません。
無理をして我慢すると、痛みが強まるだけでなく全身の健康リスクにもつながります。
歯の痛みで不安を感じている方ほど、できるだけ早めに歯科医院を受診してください。
患者さん一人ひとりに合った治療法で、確実に痛みを取り除き、安心して日常生活を取り戻せます。
虫歯の痛みが強く、痛み止めも効かなくなってしまった方は、できるだけ早めに歯科医院での治療が必要です。
桜台駅前歯科クリニックでは「安易に抜かない・削らない治療」を大切にし、患者さまの大切な歯を少しでも多く残せるよう努めています。
桜台駅前歯科クリニックの特徴
- 患者さまが納得できるまで丁寧にカウンセリング
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