口の中がネバネバする原因は歯周病?歯科医院を受診する目安も解説!
口の中がネバネバすると、朝の目覚めや人と話すときに不快感を覚えることが多くなります。
このネバネバ感は、単なる一時的な不快感だけでなく、口の中の健康状態や生活習慣が関係していることも少なくありません。
もしネバネバ感が続いたり、歯ぐきの腫れや出血、口臭、歯のグラつきなどの症状が見られる場合は、早めに歯科医院を受診することが大切です。

この記事では、口の中のネバネバを軽減するための具体的な方法や、受診の目安について分かりやすく解説します。
口の中がネバネバする主な原因とは?

口の中がネバネバする主な原因は、唾液の量や質が変化したり、細菌が増えたりすることです。
唾液は口の中を清潔に保ち、食べ物を飲み込みやすくする役割があります。
しかし、何らかの理由で唾液が減ったり、粘り気が強くなったりすると、口の中が不快に感じることがあります。
口の中がネバネバする感覚が続く場合は、単なる不快感だけでなく健康へのサインであることも多いため、原因をしっかり知って早めに対策することが大切です。
①歯周病

歯周病が進行すると歯ぐきから粘り気のある液体が出てくることで、口の中がネバネバすると感じることがあります。
歯周病とは?
歯周病は、歯ぐきや歯を支える骨が細菌によって炎症を起こす病気です。
歯周病が進行すると、歯ぐきの隙間から「歯肉溝浸出液(しにくこうしんしゅつえき)」という粘り気のある液体が出てきます。
この液体が口の中に広がることで、ネバネバした感触が強くなります。
歯周病は初期には自覚症状が少ないですが、進行すると歯ぐきが腫れたり、出血したり、口臭が強くなることも。
歯磨きや歯科医院での定期的なケアが、歯周病によるネバネバ感の予防につながります。
②加齢

加齢により、口の中が乾燥してネバネバする感覚を覚える人も多いです。
加齢でネバネバする主な原因は、以下の3つです。
- 唾液を作る唾液腺の動きが弱くなる
- 舌・あごの筋肉が衰える
- 水分摂取量が少なくなる
年齢を重ねると、唾液を作る唾液腺の働きが弱くなり、唾液の分泌量が自然と減っていきます。
さらに、舌やあごの筋肉も衰えるため、口を動かす機会が減り、唾液腺への刺激も少なくなります。
その結果、口の中が乾燥しやすくなり、細菌が増えてネバネバ感を強く感じやすくなるのです。
③ストレス

ストレスを強く感じている場合にも、一時的に口の中の乾燥やネバネバした成分が出やすくなることもあります。
ストレスを感じると唾液の分泌をコントロールしている自律神経のバランスが崩れやすくなり、強いストレスや緊張状態が続くと、唾液の分泌が減り、口の中が乾燥しやすくなります。
さらに、ストレスがあると唾液の性質も変わり、ネバネバした成分が多く分泌されるようになることも。
そのため、緊張したときやプレッシャーを感じているときに、口の中がネバネバすると感じる人も多いのです。
④ドライマウス(口の中の乾燥)

ドライマウスで口の中が乾燥しやすい人は、ネバネバした感覚を感じる人が多いです。
ドライマウスとは、唾液の分泌量が減って口の中が乾燥する状態です。
唾液が少なくなることで、口の中の細菌が増えやすくなり、ネバネバ感や口臭の原因になります。
特に、花粉症やアレルギーの薬を服用している人は、口の中が乾燥しやすいので注意が必要です。
⑤全身疾患などの他の病気の影響

口の中のネバネバ感は、糖尿病や更年期障害、シェーグレン症候群など全身の病気が原因で起こることもあります。
これらの病気では、体の水分バランスや免疫機能が乱れることで唾液の分泌が減り、口の中が乾燥しやすくなります。
口の中の不快感が長く続く場合は、歯科だけでなく内科でも相談し、全身の健康状態を調べることが大切です。
口の中のネバネバは自然に治る?

口の中のネバネバは、原因によっては自然に治ることもありますが、多くの場合、生活習慣やセルフケアを見直さないと改善しにくいのが現実です。
自然治癒が見込めるケース | 自然治癒が難しいケース |
---|---|
・寝起き ・一時的な水分不足 ・軽いストレス | ・歯周病 ・虫歯 ・慢性的なドライマウス ・加齢 ・薬の副作用 ・全身疾患 |
例えば、寝起きや一時的な水分不足、軽いストレスが原因の場合は、しっかり水分補給をしたり、食事でよく噛むことを意識すれば、唾液の分泌が促されて自然とネバネバ感が和らぐことがあります。
しかし、細菌の増殖や歯周病、慢性的な口腔乾燥が原因の場合、放置すると症状が悪化しやすく、虫歯や口臭、歯周病のリスクも高まります。
また、加齢や薬の副作用、全身の病気が関係している場合は、自然に治ることは少なく、専門的な治療や医師の診断が必要になることもあります。
症状が長引く場合や、他の体調不良を感じるときは、早めに歯科医院で相談しましょう。
口の中のネバネバを軽減する方法

口の中のネバネバを減らすには、毎日の生活習慣を見直し、口の中を清潔に保つことが大切です。
細菌の増殖や唾液の減少がネバネバの主な原因となるため、歯磨きや食生活、生活習慣の工夫が効果的です。
特に、歯磨きの方法や頻度、食べ物の選び方、タバコやアルコールの摂取状況、歯科医院での定期的なケアがポイントとなります。
①正しくこまめに歯磨きをする

口の中のネバネバする場合、正しくこまめに歯磨きをすることで、少しずつでも確実に改善することにつながります。
歯磨きを丁寧に行うことで、口の中に残る細菌や食べかすをしっかり取り除けます。
特に、歯と歯の間や歯ぐきの近く、舌の表面などは汚れが溜まりやすい場所なので、合わせて歯間ブラシやフロスを使うと、より細かい部分まできれいにできます。
磨くときは力を入れすぎずやさしく丁寧に行い、自分に合った歯ブラシや清掃道具を選ぶことも、効果的なケアにつながります。
②唾液が出るような食生活を心がける

唾液が出るような食生活を心がけることで、唾液の分泌を増やして口の中のネバネバを防ぐことができます。
唾液が出やすい具体的な食べ物は、以下の通りです。
唾液が出やすい食べ物
- 昆布
- 納豆
- セロリ
- ニンジン
- アーモンド
- レモン
- 梅干し
唾液を出すには「よく噛んでゆっくりと食事」をすることで、唾液腺が刺激されて分泌が活発になります。
ほかにも、ガムや昆布などの噛みごたえのある食品を取り入れるのもおすすめです。
甘いものや脂っこいものは細菌のエサになりやすいため、摂りすぎに注意しましょう。
③タバコやアルコールを控える

タバコやアルコールは、口の中の乾燥を招きネバネバ感の原因となるので、控えることがおすすめです。
タバコの成分は唾液の分泌を抑えたり、口の中の粘膜を傷つけたりするため、細菌が増えやすくなります。
アルコールも口の中の水分を奪い、乾燥を進めてしまいます。
そのため、タバコやアルコールの習慣を控えることで、唾液の分泌が保たれ、口内環境が整いやすくなるのです。
④定期的に歯科検診を受ける

歯科医院での定期検診は、口の中のネバネバを根本から改善する大切な方法です。
自分では落としきれない歯石や汚れをプロがきれいにしてくれるため、細菌の温床を減らせます。
また、歯ぐきや舌の状態もチェックしてもらえるので、トラブルの早期発見や予防につながります。
定期的な検診を受けることで、ネバネバ感のない快適な口内環境を長く保つことができます。
口の中のネバネバで歯科医院を受診したほうが良い目安

口の中がネバネバするだけでは、歯科医院を受診するか迷う人もいるでしょう。
そこで、口の中がネバネバするほかにも、以下のような症状がある場合は、歯科医院を受診することをおすすめします。
歯科医院を受診したほうが良い目安
- 口のネバネバ感が改善されない
- 歯ぐきの腫れが・出血・痛みがある
- 口臭が強くなった
- 歯がグラグラする
口の中のネバネバ感が続く場合は、早めに歯科医院を受診することが大切です。
ネバネバ感が一時的でなく、日常的に感じるようになった場合、歯周病などの病気が進行している可能性があります。
また、歯周病が進むと、歯ぐきに腫れや出血、痛みが現れることが多く、歯周病は放置では完治しないので放置せずに受診しましょう。
ほかにも、口臭が強くなったと感じたり、歯がグラグラしてきた場合も注意が必要です。
口臭は細菌の増殖や歯周病菌の活動によって悪化することが多く、歯の動揺は歯周組織が弱っているサインです。
こうした症状を放置すると、入れ歯や最悪の場合、歯を失うリスクが高まります。
自分でケアしても改善しない場合や、症状が悪化していると感じたときは、早めに歯科医院で専門的な診断と治療を受けることが、健康な口腔環境を守るために重要です。
まとめ:口の中のネバネバは歯周病のサインかも
口の中のネバネバ感は、日々の生活習慣や口腔ケアの工夫で大きく改善できます。
正しい歯磨きやフロス、舌の清掃を習慣にし、唾液の分泌を促す食べ物を意識して取り入れることがポイントです。
また、タバコやアルコールを控え、定期的に歯科医院でプロのケアを受けることで、細菌の増殖やトラブルを未然に防ぐことができます。
ネバネバ感がなかなか取れない場合や、歯ぐきの異常、口臭、歯のグラつきがあるときは、自己判断せず早めに専門家に相談しましょう。
毎日の小さな積み重ねが、健康で快適な口内環境を守る秘訣です。
自分の口の中の変化に気づいたら、積極的なケアと受診を心がけましょう。
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口の中のネバネバ感がなかなか改善しない、歯ぐきや歯に違和感がある、口臭が気になる――そんなお悩みをお持ちの方は、桜台駅前歯科クリニックへのご来院をおすすめします。
口の中のネバネバ感は、生活習慣の見直しやセルフケアで改善することもありますが、症状が続く場合や歯ぐきの腫れ・出血・口臭・歯のグラつきなどが見られる場合は、歯周病の可能性が高いです。
桜台駅前歯科クリニックでは、歯周病治療に力を入れ、患者さま一人ひとりの状態に合わせた根本的な治療を行っています。
定期検診やプロによるクリーニング、正しい歯磨き指導を通じて、再発防止と健康な口元の維持をサポートします。
ネバネバ感や歯ぐきの異変が気になる方は、症状が進行する前にぜひ一度ご相談ください。