口臭の原因は虫歯・歯周病が8割って本当?こんなにおいはすぐに受診しましょう!

  • 口臭が気になって、笑顔で会話できない
  • 歯磨きしても治らず、口のにおいの原因がわからない

口臭は自分では気づきにくく、コンプレックスの原因にもなりやすいものです。

口臭の多くは虫歯や歯周病など、お口のトラブルが原因で起こるため、早めの歯科医院受診をすることで早く解決ができます。

今回は、口臭の主な原因やセルフチェック方法、そして歯科医院での治療の重要性について詳しく解説します。

口臭の原因が何かわかる簡単チェックリストはコチラ

虫歯歯周病その他
歯がしみる・痛み
歯ぐきの腫れ・出血・グラグラする
口の乾燥・舌の汚れ・全身疾患や胃腸不調

あなたの口臭は虫歯?歯周病?

あなたの口臭は虫歯?歯周病?

まずは、あなたの口臭の原因が「虫歯と歯周病どちらなのか」、以下のチェックリストで具体的に見ていきましょう。

チェック項目該当しやすい原因
歯をあまり磨かない虫歯・歯周病
歯ぐきから血が出る、歯ぐきが腫れる歯周病
歯に穴があいている、黒ずみがある虫歯
詰め物や被せ物が合っていない虫歯・歯周病
舌の表面が白・黄色っぽい舌苔
口の中がネバつく、唾液が少ない口腔乾燥症(ドライマウス)
朝起きたときや空腹時に口臭が強い口腔乾燥症・舌苔
水分をあまりとらない、よくコーヒーや紅茶を飲む口腔乾燥症
糖尿病・肝臓病・胃腸障害などの持病がある全身疾患

口臭の原因は、虫歯や歯周病以外などの病気が原因と考える人が多いですが、実はさまざまな要因が考えられます。

  • 生理的口臭:起床時や緊張時、加齢臭といった誰にでもあるにおい
  • 飲食物・嗜好品(タバコ)による口臭:ニンニクやタバコといったにおいの強いものによる一時的な口臭
  • 病的口臭:病的口臭は歯の病気(虫歯・歯周病)が90%以上だが、呼吸器や糖尿病などもある
  • ストレスによる口臭:ストレスで唾液が少なくなるとにおいやすくなる
  • 心理的口臭:自分で強いにおいがあると思い込んでいる

ただし、口臭の原因のうち80%以上は虫歯や歯周病を含む、歯科的な原因によるものです。

とくに、歯の痛みや出血、グラグラするといった症状がある場合、虫歯や歯周病といった病気が原因の可能性が高いと言えるでしょう。

桜台駅前歯科クリニック 院長

口臭は軽く考えがちですが、重病が隠されていることもあるので、まずは歯医者さんに相談することをおすすめします。

口臭の原因となる5つの要素

口臭の原因となる5つの要素

口臭の主な5つの原因と、それぞれの口臭の特徴を表にまとめました。

原因口臭の特徴
虫歯腐敗臭、生ごみ臭、膿臭
歯周病ドブ臭、血生臭さ、膿のような臭い
舌苔(下の表面の白い苔)発酵臭、カビ臭、口の中のこもった臭い
口腔乾燥症(ドライマウス)ネバつき臭、カラカラした不快な臭い
全身疾患甘酸っぱい臭い、アンモニア臭など

ここでは、原因別に具体的にどのような特徴があるのか解説します。

①虫歯

①虫歯

虫歯が原因の口臭は「腐敗臭や生ごみのような独特な臭い」が特徴です。

虫歯の穴には食べカスがたまりやすく、取り除きにくいため、放置すると腐敗して悪臭のガスが発生します。

また、虫歯が進行して歯の神経が腐ると、非常に強い臭いが出るほか、進行して歯の根に膿がたまると、これも強い口臭の原因になります。

虫歯の口臭は他人にも気づかれやすく、歯磨きやうがいだけでは根本的に改善できないので、歯科医院での治療が必要になります。

②歯周病

②歯周病

歯周病が原因の口臭は、「卵の腐ったような硫黄臭や血のような生臭さ」が特徴です。

歯周病による口臭は、歯ぐきが炎症を起こし、細菌が歯周ポケットで増殖することで、タンパク質が分解されて悪臭のガス(揮発性硫黄化合物)が発生することが原因です。

また、歯ぐきから膿が出ている場合、その膿の臭いも混ざり、より強い不快臭となります。

口臭のほかにも、朝起きたときや歯磨き時に血が混じる場合は、歯周病の疑いが高いと言えるでしょう。

③舌苔(舌の表面についた白い苔)

③舌苔(舌の表面についた白い苔)

舌苔が原因の口臭は、カビっぽい臭いや、発酵したような独特の悪臭がします。

舌の表面には細かい突起があり、そこに食べカスや細菌、古い細胞が溜まって白や黄色の苔状になります。

この舌苔が分解されると、揮発性硫黄化合物などのガスが発生し、強い口臭の原因となります。

とくに朝起きたときや、口の中が乾燥しているときは舌苔が増えやすく、臭いも強くなります。

舌苔は歯ブラシや専用の舌ブラシで優しく取り除くことが大切です。

舌苔の口臭は、日常のケアで改善できるので、毎日の舌清掃を習慣にしましょう。

④口腔乾燥症(口の中が乾きやすくなる病気)

④口腔乾燥症(口の中が乾きやすくなる病気)

口腔乾燥症(ドライマウス)になると、口の中がネバつき、カラカラした不快な臭いが出やすくなります。

唾液は口の中を洗い流して清潔に保つ役割がありますが、唾液の分泌が減ると細菌が増え、食べカスや舌苔がたまりやすくなります。

その結果、腐敗臭や発酵臭、時には金属っぽい臭いがすることも。

口腔乾燥症の原因は加齢やストレス、薬の副作用、病気などさまざまです。

口腔乾燥症の口臭は、口を動かすことや水分補給、ガムを噛むことで一時的に改善できますが、根本的な治療は医師の診断が必要です。

⑤全身疾患

⑤全身疾患

全身疾患が原因の口臭は、病気ごとに特有の臭いが現れます。

  • 甘酸っぱい果物のようなにおい:糖尿病
  • アンモニアのようなにおい:肝臓病
  • 魚の腐ったようなにおい:腎臓病

たとえば、糖尿病は甘酸っぱい果物のような臭い(アセトン臭)、肝臓病ではアンモニア臭、腎臓病では魚の腐ったような臭いが出ることがあります。

全身疾患が原因の口臭は、体内の代謝異常で発生したガスが血液を通じて肺から排出されるため、口のケアだけでは改善しません。

全身疾患による口臭は、本人が気づきにくい場合も多いですが、家族や周囲の人が指摘することがきっかけになることもあります。

口臭と同時に体調不良や他の症状がある場合は、早めに医療機関を受診しましょう。

口臭の3つの予防法

口臭の3つの予防法

口臭を防ぐには、毎日のケアと生活習慣がとても大切です。

とくに効果的な予防法を3つ紹介するので、日々の生活に取り入れてみて下さい。

正しい歯磨きと歯間ケアを行う

正しい歯磨きと歯間ケアを行う

口臭予防には、正しい歯磨きと歯間ケアが一番基本で効果的です。

歯ブラシはやわらかめかふつうのものを選び、歯と歯ぐきの境目に45度の角度で当てて、細かく優しく動かしましょう。

歯の表面だけでなく、歯と歯ぐきの境目や奥歯、歯と歯の間の汚れも丁寧に落とすことが大切です。

また、歯間ブラシやデンタルフロスを使うことで、歯ブラシでは届かない汚れも取り除けるのでおすすめです。

舌を清掃する

舌を清掃する

口臭の大きな原因の一つが舌の表面に付着する「舌苔(ぜったい)」です。

そのため、舌の表面をやさしく掃除することで、発酵したような独特の臭いを予防できます。

具体的なケアは、舌専用のブラシや柔らかい歯ブラシで、舌の奥から手前に向かって軽くなでるように磨きましょう。

力を入れすぎると舌を傷つけるので注意が必要です。

舌苔は細菌や食べカス、古い細胞が集まってできるため、毎日の舌ケアを習慣にすることで、口臭の発生を大幅に減らせます。

口腔内を乾燥させない(唾液の分泌を促す)

口腔内を乾燥させない(唾液の分泌を促す)

口の中が乾燥すると細菌が増えて口臭が強くなるので、唾液の分泌を促すようなことを日課にしておくこともおすすめの予防法です。

たとえば、唾液を増やす行動には以下の3つがあります。

  • 水分をこまめにとる
  • よく噛んで食べる
  • ガムを噛む

日頃から意識しやすいことなので、ルーティンにしておくことをおすすめします。

口腔乾燥症や薬の副作用で唾液が減る場合は、歯科医院で相談してみてください。

このような口臭がするときは歯科医院の受診が必要

このような口臭がするときは歯科医院の受診が必要

虫歯や歯周病が原因である口臭は、以下のようなにおいがするのが特徴です。

  • 生ごみやキャベツが腐ったようなにおい:虫歯
  • 卵や玉ねぎの腐ったようなにおい:歯周病
桜台駅前歯科クリニック 院長

口臭のなかでも、虫歯や歯周病が原因の場合は、放置しておくと悪化するためなるべく早い歯科医院の受診が必要になります。

口臭のセルフチェックは、以下の2つが行いやすくおすすめなので試してみてください。

口臭のセルフチェック方法

  • 歯間ブラシやデンタルフロスを使い、歯の間の汚れのにおいを直接かいでみる
  • 朝起きたときや食後に、口の中のにおいを手で覆って確認する

卵や玉ねぎの腐ったようなにおい:歯周病

卵や玉ねぎの腐ったようなにおい:歯周病

卵や玉ねぎが腐ったようなにおいがする場合は、歯周病が進行しているサインなので早めに歯科医院を受診しましょう。

このにおいは、歯周病菌が出す「揮発性硫黄化合物」というガスが原因です。

歯周病は歯ぐきや歯を支える骨に炎症が起こり、進行すると歯ぐきから膿や出血が出て、独特の強い悪臭を発します。

初期は痛みがほとんどなく気づきにくいため、歯ぐきが腫れていたり、歯磨き時に血が出る場合は注意が必要です。

放置すると歯が抜けることもあるため、においを感じたら早めに専門家に相談しましょう。

生ごみやキャベツが腐ったようなにおい:虫歯

生ごみやキャベツが腐ったようなにおいがするときは、虫歯が進行している可能性が高いので歯科医院で診てもらいましょう。

虫歯が原因の口臭は、歯の穴に食べかすが詰まって腐敗したり、虫歯が神経まで進んで歯髄が腐ることで発生します。

虫歯の口臭は、歯磨きや市販のケア用品では根本的に解決できません。

放置するとさらに悪化し、歯を失う原因にもなるので、早期治療が重要です。

口臭が原因で自信を持てない人は歯科医院の受診がおすすめ

口臭が気になって人前で話すのが不安、笑顔に自信が持てない――そんな悩みは多くの人が抱えています。

口臭の主な原因は、虫歯や歯周病、舌苔、口腔乾燥症、全身疾患などさまざまです。

とくに、卵や玉ねぎが腐ったような臭いは歯周病、生ごみやキャベツが腐ったような臭いは虫歯が進行しているサインです。

口臭は自分では気づきにくく、セルフケアだけでは改善しないことも多いです。

口臭を放置すると、健康面だけでなく人間関係や日常生活にも悪影響を及ぼします。

だからこそ、気になる口臭があれば早めに歯科医院で原因を調べ、適切な治療を受けることが大切です。

桜台駅前歯科クリニックにご相談ください。

桜台駅前歯科クリニックでは、虫歯や歯周病の根本治療はもちろん、歯のクリーニングや口臭治療にも力を入れています。

痛みを抑えた治療や、できるだけ歯を削らない・抜かない方針で、患者様一人ひとりに合わせた最適なプランをご提案。

駅から徒歩1分、予約制で待ち時間も少なく、忙しい方でも通いやすいのが特徴です。

口臭やお口のトラブルでお悩みの方は、まずはお気軽にご相談ください。