歯ぐきからの出血の原因は?病気?今すぐできる対処法や受診するタイミングを解説
歯ぐきからの出血は、歯周病をはじめとした口腔内の炎症や刺激が原因で起こることが多い症状です。
歯みがきの際や食事中に歯ぐきから血が出ると、一時的なものと考えて様子を見る人も少なくありません。
しかし、出血は歯ぐきが健康な状態では起こりにくく、体からのサインとして現れている可能性があります。
歯周病や虫歯、被せ物の不具合、不適切なブラッシングなど、原因は口の中にある場合が多い一方で、ホルモンバランスの変化や糖尿病など全身の状態が影響することもあるため、放置するのは危険です。
細菌が産生する毒素によって、歯肉が腫れたり出血しやすくなったりします。
引用:厚生労働省「健康日本21アクション支援システム ~健康づくりサポートネット~」
この記事では、歯ぐきからの出血が起こる原因や危険度の見極め方、対処法について分かりやすく解説します。
歯ぐきから出血する主な原因

歯ぐきからの出血は、口の中だけでなく全身の状態とも関係する、比較的よく見られる症状です。
出血は一時的な刺激によって起こる場合もありますが、歯周病のように進行性の病気が原因となっているケースもあります。
特に、毎日の歯みがきや食事のたびに出血する場合は、歯ぐきに慢性的な炎症が起きている可能性があります。
また、被せ物や詰め物の状態、ブラッシング方法、生活習慣、ホルモンや全身疾患など、原因は一つとは限りません。
ここでは、歯ぐきから出血する代表的な原因について、項目ごとにわかりやすく解説します。
歯周病(歯肉炎・歯周炎)
歯ぐきからの出血で最も多い原因は歯周病です。
歯周病は、歯と歯ぐきの境目にたまった歯垢(プラーク)に含まれる細菌が原因で起こります。
初期段階の歯肉炎では、歯ぐきが赤く腫れ、歯みがきの際に出血しやすくなりますが、痛みが出にくいため気づかないまま進行することも少なくありません。
さらに進行して歯周炎になると、歯を支える骨が徐々に溶け、出血だけでなく歯のぐらつきや口臭の原因にもなります。
歯周病は日本人の成人の多くがかかっているとされ、早期発見と継続的なケアが重要です。
虫歯
虫歯が進行すると、歯ぐきに炎症が広がり出血することがあります。
虫歯は歯の表面が細菌によって溶かされる病気ですが、進行すると歯の内部まで達し、歯ぐきに近い部分に影響を及ぼします。
特に歯と歯の間や、歯ぐきの近くにできた虫歯は、清掃が不十分になりやすく、歯ぐきが刺激を受けやすくなり、結果として歯みがきや食事の際に出血が起こることがあるのです。
また、虫歯を放置すると細菌が歯の根の周囲に炎症を起こし、腫れや強い痛みにつながる場合もあるため、早めの治療が必要です。
被せ物が合っていない
被せ物や詰め物が合っていない場合、歯ぐきに慢性的な刺激が加わり出血の原因になります。
歯科治療後に装着した被せ物や詰め物が歯に正しく適合していないと、歯と歯ぐきの境目に段差やすき間が生じて汚れがたまりやすくなり、歯ぐきが炎症を起こしやすくなるのです。
また、被せ物の縁が歯ぐきに強く当たっている場合、物理的な刺激によって出血が起こることもあります。
見た目では分かりにくいケースも多いため、治療後に出血が続く場合は、歯科医院で適合状態を確認してもらうことが重要です。
不適切なブラッシング
歯みがきの方法が合っていないことも、歯ぐきからの出血を引き起こします。
力を入れすぎたブラッシングや、硬すぎる歯ブラシの使用は、歯ぐきを傷つける原因になることも。
特に横方向に強くこする磨き方は、歯ぐきを下げたり、出血を招いたりする可能性があります。
ただし、出血があるからといって歯みがきを避けると、かえって症状が悪化することがあるため優しい力でブラッシングをするようにしましょう。
歯ぎしり・食いしばり
歯ぎしりや食いしばりによる強い力も、歯ぐきの出血につながることがあります。
無意識のうちに行われる歯ぎしりや食いしばりは、歯や歯ぐきに大きな負担をかけます。
特に就寝中の歯ぎしりは自覚しにくく、長期間続くことで歯周組織に炎症が起こりやすくなり、歯ぐきが腫れたり、刺激に弱くなって出血しやすくなったりするので注意が必要です。
また、歯に過剰な力がかかることで、被せ物の不具合や歯周病の進行を早める場合もあります。
ホルモンバランスの変化
女性の場合、ホルモンバランスの変化が歯ぐきの出血に影響することがあります。
とくに、思春期、妊娠中、更年期などは、体内のホルモン量が大きく変化しやすく、歯ぐきの血管が拡張し、炎症が起こりやすくなりやすいのが特徴です。
なかでも、妊娠中は「妊娠性歯肉炎」と呼ばれる状態が起こることがあり、歯みがき時に出血しやすくなります。
これは一時的な変化である場合もありますが、歯垢が多い状態が重なると症状が悪化するため、丁寧な口腔ケアと定期的な歯科受診が重要です。
糖尿病・その他の全身疾患
糖尿病などの全身疾患が、歯ぐきの出血として現れることがあります。
糖尿病は免疫機能の低下や血流の変化を引き起こし、感染症にかかりやすくなる病気です。
結果として歯周病が進行しやすくなることで歯ぐきからの出血が増える傾向があるほか、血液の病気や服用している薬の影響で、血が止まりにくくなるケースもあります。
歯ぐきの出血がなかなか改善しない場合、口の中だけでなく全身の健康状態が関係している可能性もあるため、歯科と医科の両方での確認が必要になることがあります。
歯茎の出血は放置しても大丈夫?危険度の判断基準

歯茎の出血は原因によっては自然におさまることもありますが、状態によっては放置すると悪化する可能性があります。
歯茎から血が出る原因は、歯みがきの刺激のような軽いものから、歯周病などの進行性の病気まで幅広くあります。
見た目では判断しにくいため、「少量だから」「痛くないから」と自己判断で放置してしまう人も少なくありません。
しかし、歯周病は初期段階では痛みが出にくく、出血が唯一のサインになることもあります。
ここでは、歯茎の出血を放置してよいケースと注意が必要なケースを分かりやすく整理します。
一時的な出血と注意が必要な出血の違い
歯茎の出血には、刺激による一時的なものと、病気が関係する注意が必要なものがあります。
一時的な出血は、歯ブラシが強く当たった場合や、久しぶりに歯みがきをした直後などに起こりやすく、短時間で止まるのが特徴です。
この場合、歯茎の色が健康的なピンク色で、腫れや痛みがなければ大きな問題になることは少ないです。
一方で、歯みがきのたびに出血する、触れただけで血が出るといった状態は注意が必要です。
これは歯周病などで歯茎に炎症が起きている可能性があり、自然に改善しにくい傾向があります。
出血が続く期間によるリスクの目安
歯茎の出血が数日以上続く場合は、口の中で炎症が進んでいる可能性があります。
1回だけの出血でその後おさまる場合は、物理的な刺激が原因であることが多いですが、1週間以上出血が続いたり、毎日のように血が出たりする場合は、歯周病や歯肉炎が進行しているサインと考えられます。
特に、出血に加えて歯茎の腫れ、赤み、口臭が気になる場合はリスクが高まります。
歯周病は進行すると歯を支える骨に影響を及ぼし、歯がぐらつく原因にもなります。
出血が長引く場合は、1週間以上出血が続いているかを一つの目安として歯科受診を検討することが重要です。
自然に治るケースと治らないケース
歯茎の出血の中には、生活習慣の改善で自然に治るものと、治療が必要なものがあります。
歯みがき方法を見直したり、歯ブラシを柔らかいものに変えたりすることで改善する出血は、比較的軽度な状態といえます。
また、体調不良やホルモンバランスの変化によって一時的に起こる出血も、原因が解消されれば落ち着くことが多いです。
一方で、歯石が付着している場合や、歯周ポケットが深くなっている場合は、セルフケアだけでの改善は難しいです。
このようなケースでは、自然治癒を期待して放置すると悪化する可能性があるため、専門的な処置が必要になります。
歯ぐきから出血したときにまず行う対処法

歯ぐきから出血した場合、まずは口の中を清潔に保ち、刺激を与えすぎない基本的なケアを行うことが重要です。
歯ぐきの出血は、歯周病や歯肉炎など、歯ぐきに炎症が起きているサインとしてよく見られます。
強くこすったり、出血を理由に歯みがきをやめてしまうと、歯垢(プラーク)がたまり、症状が悪化する可能性があります。
そのため、自己判断で放置せず、正しい方法でのセルフケアを行い、改善が見られない場合は医療機関に相談することが大切です。
ここでは、歯ぐきから出血したときにまず取り組むべき基本的な対処法を順番に説明します。
正しいブラッシングをする
歯ぐきから出血しているときは、力を入れすぎない正しいブラッシングを行うことが基本の対処法です。
歯ブラシは毛先がやわらかめのものを選び、歯と歯ぐきの境目に軽く当て、小刻みに動かすようにみがくことが推奨されています。
歯垢は強くこすらなくても、正しい角度と動かし方で落とすことができます。
また、出血があるからといって歯みがきを控えると、細菌が増え炎症が長引く可能性があるため、毎日、朝晩のブラッシングを継続し、口腔内を清潔に保つことが歯ぐきの回復につながります。
フロスや歯間ブラシを使用する
歯ぐきの出血対策には、歯ブラシだけでなくフロスや歯間ブラシを併用することが効果的です。
歯ブラシでは、歯と歯の間の汚れを十分に除去できない場合があり、歯間に歯垢が残ると、歯ぐきに炎症が起こりやすくなり、出血の原因となります。
デンタルフロスや歯間ブラシを使うことで、歯と歯のすき間にたまった汚れを効率よく取り除くことができます。
使い始めは出血することもありますが、正しく継続することで歯ぐきの状態が改善し、出血が減ることが多いです。
セルフケアで改善しない場合は病院を受診する
正しいセルフケアを続けても歯ぐきの出血が改善しない場合は、早めに歯科医院を受診することが必要です。
歯ぐきの出血が長期間続く場合、歯肉炎だけでなく歯周病が進行している可能性があります。
歯周病は自覚症状が少ないまま進行し、放置すると歯を支える骨が失われることもあります。
歯科医院では、歯石の除去や歯周ポケットの検査など、専門的な処置を受けることができ、自己流のケアでは気づきにくい原因を確認できる点も受診のメリットです。
歯科医院を受診すべきタイミング

歯科医院を受診すべきタイミングは、痛みや出血などの症状が出た時点で早めに判断することが重要です。
歯や歯ぐきのトラブルは、初期段階では軽い違和感や一時的な症状として現れることが多く、自然に治ると考えて様子を見る人も少なくありません。
しかし、むし歯や歯周病などの多くは進行性の疾患であり、放置すると治療期間や費用が増える傾向があります。
特に、歯ぐきからの出血や痛み、腫れは口腔内の炎症や感染が関係している可能性があり、自己判断はリスクを伴うので安易に考えるのは危険です。
ここでは、歯ぐきから出血しているときの歯科医院を受診すべきタイミングについて解説します。
すぐに歯医者へ行くべき症状
強い痛みや腫れ、急な出血などがある場合は、できるだけ早く歯科医院を受診する必要があります。
例えば、何もしていなくても歯がズキズキ痛む、頬や歯ぐきが目に見えて腫れている、噛むと強い痛みが出るといった症状は、むし歯の進行や歯の神経、歯周組織に問題が生じている可能性があります。
また、親知らず周辺の腫れや発熱を伴う症状は、炎症や感染が広がっているケースもあります。
これらを放置すると、痛みが悪化するだけでなく、治療内容が複雑になることがあります。
早期に受診することで、応急処置や軽度の治療で対応できる可能性が高まります。
1週間以上出血が続く場合は歯科医院を受診する
歯ぐきからの出血が1週間以上続く場合は、歯科医院での診察が推奨されます。
歯みがきの際に少量の出血が出ることは珍しくありませんが、毎日のように出血が続く状態は正常とはいえません。
長期間の出血は、歯周病や歯肉炎などの慢性的な炎症が原因であることが多く、進行すると歯を支える骨に影響を及ぼす可能性があります。
市販の歯みがき粉やセルフケアだけでは改善しないケースも多いため、専門的な検査やクリーニングが必要です。
出血が続く期間を一つの目安として受診を判断することで、重症化を防ぐことにつながります。
歯ぐきからの出血は病気の可能性が高いので歯科医院を受診しよう
歯ぐきからの出血は、歯周病や歯肉炎といった進行性の病気が隠れている場合もあり、軽視できない症状です。
一時的な刺激による出血であれば自然におさまることもありますが、歯みがきのたびに出血する、1週間以上続く、腫れや口臭を伴うといった場合は注意が必要です。
正しいブラッシングやフロスの使用などのセルフケアで改善するケースもありますが、歯石の付着や歯周病が原因の場合は歯科医院での処置が不可欠になります。
出血は早い段階で気づける重要なサインでもあるため、放置せず原因を見極め、必要に応じて専門家に相談することが口腔内の健康維持につながります。
歯ぐきから出血している人は桜台駅前歯科クリニックにご相談ください
歯ぐきから出血しているけど、歯科医院の雰囲気や治療を無理やり進められてしまうのが怖くて歯科医院に行けていない人は、桜台駅前歯科クリニックにご相談ください。
歯ぐきから出血が見られる場合は、自己判断せず歯科医師による確認を受けることが重要です。
出血は歯周病をはじめとした口腔内の炎症が原因となることが多く、早期に適切な処置を行うことで進行を防げる可能性があります。
桜台駅前歯科クリニックは、駅から徒歩1分と仕事終わりでも通院しやすい立地にあり、歯ぐきの状態確認や歯周病検査、クリーニングなど、基本的な歯科診療を受けやすい環境が整っています。
歯ぐきの出血が続く場合や、原因を正確に知りたい場合は、ぜひ一度ご相談ください。

